上毛町の西塔ですが、

福岡県の山奥で、地域おこし協力隊や移住、地域ビジネス、人材育成に関する企画、講師、コンサルティングをしています。

信仰の島・福岡県宗像市の大島へ

f:id:amilk:20170813122140j:plain行ってきました宗像市
福岡県宗像市(人口9.6万人)は、福岡市と北九州市の中間に位置し、日本海に面する町。その歴史は古事記に登場するほど古く、海の民・豪族宗像氏によって治められた。現在では、『神宿る島 宗像・沖ノ島と関連遺産群』として世界遺産登録を目前としている(国宝が8万点!)。

「道の駅むなかた」が九州随一の人気(売上17億円)で、そのすぐ裏にある神湊渡船場から、フェリーで20分(片道560円)で行ける島が、大島である。周囲15㎞、面積7㎢。島の半分が丘陵地で、南側のわずかな平地に600人ほどの島民が、漁業を生業(捕獲高8億円)として暮らしている(一部農業で米・宝来柑・甘夏)。小中学合わせて46名、高齢化率43%。

大島には、『宗像三女神』を祀る宗像大社中津宮』(世界遺産候補)があり、沖ノ島を望むことのできる遥拝所もこの島にある。
沖ノ島は厳格な神の島。6世紀頃から国家規模での祭事が行われ、大陸との交易で日本に運ばれた数々の宝物が捧げられた。古代から一般の人は上陸できず、しかも女人禁制。上陸には禊などの儀式を必要とする。歴史から忘れられた後も、土地の人々が千年にわたり土着信仰としてこの島を守ったため、20世紀後半の発掘調査で、8万点もの国宝が出土している。

 

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この島の入り口にある海宝丸という食事処で、漁師のおじさん自慢のお魚ランチをいただいた。これが絶品で、量が多く、魚ランチ(1500円)が食べきれないのは人生で初。漁師のおじさんが、
「うめぇだろ、この島、魚だけはどこにも負けないんだよ」
発泡酒片手に、気さくに話しかけてくれる。彼の漁船で、8万点の国宝を運んだエピソードが面白かった。
他にも、九州初のオルレコース(11㎞の散策路)や、20年前に1億かけて作ったインスタ映えする草原と風車など見所があります。1日あればゆっくり回れる島です。

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そんな島に2017年4月から2人の女性の地域おこし協力隊が着任され、年間で支援アドバイザーのご依頼を頂き、行ってきました。お二人の仕事は、情報発信、観光誘致、特産品開発。島の行政センターで働き、元気な島づくり協議会や島の女性ネットワークなどと連携しながら、働くそうです。お二人に、島内を1時間半ほどかけて、軽箱バンで案内してもらい、満喫しました。美しい島です。
今回のヒアリングでは、梯 愛依子さんに傍で、グラフィックを描いてもらい、お困りの点や、今後の計画・希望をお聞きしました。

さてさて、離島の協力隊、大変だと思いますが、少しでも楽しく働けるように、僕もまた夏にでも大島に渡りたいと思います。どなたか一緒に行きたい方いらっしゃいますか?
#宗像市 #世界遺産 #大島 #地域おこし協力隊

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地域共創カレッジ第4回 講義録

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この春から通っている『地域共創カレッジ』の第4回でした。
今日はノートではなく、メモです。

海士町の阿部さんや神山塾の大西さんなどのお話から気になったワードを拾っています。

 

・「混ぜる」の次のキーワードは「溶ける」
・カレーでいうと、具になる人、溶けてスープになった人、新しく足す具としての人材
・10年近く「いつ終わるかわからない短距離走をやっていた」
・最近ようやく、「いねばならない」を手放せるようになった
・自分の物差しも、量から質に転換していく、転換期
・境界線が曖昧になり、いろんなものに混ざり、溶け合っていく
・地域のことを思えば思うほど、いろんな人の感情が見えすぎて、行動が重くなる。行動する人のブレーキになってしまう。もっと、軽いステップが踏めるようになりたい。
・自分がある程度、答えを持ってしまった時に、それを手放せなくなってしまう現実
・地域をリスペクトできない人には来てほしくない
・一方で、混乱と失敗から新しいことが生まれるという感覚も
・来てほしくないと思う人でも、受け止められる器を持ちたい

・先にパンツを脱ぐ。光の前にちゃんと闇を見せるのが共創への一歩
・多様性と言いながら、限定的多様性になってきている
海士町は、成功モデルではなく、挑戦モデル
・ルールが変われば、勝者が変わる。有り様が変わる。境界線が消えていくここ


★過疎化の成功って何?という問いと、4つのルール

①格差を減らすことを目指す
北海道でも沖縄でも、100円払えば、同じものが買える素晴らしいシステムが貨幣経済。でも感情は動かない。贈与経済は、交換に感情がつきまとう。幸せだけど、面倒くさい。共同所有というシェア経済もある。
貨幣&贈与&共同所有経済=7:1:2?

②地域に居心地のいい場所を増やしていく(持続可能な形で)
自分の興味関心を満たせる場所と仲間が減るのが、過疎化の一つの形

③過疎地域に足りない人材を取り込む
安心→好奇心→野心
野心や好奇心を満たすものがない時に、それを求める若者たちが出て行き、「安心安全のまちづくり」だけが標榜される。


僕らが暮らす里山の営み @福岡県上毛町(こうげまち)

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【育児本ではなく、産後の夫婦関係と家族経営の本】産後が始まった!を読もう

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子供が生まれる友人たちに、この本を勝手にプレゼントするキャンペーンをしたい!

 

離婚して母子家庭になった人にアンケートをとると、「最も多い子供の年齢」は、0~2歳で、全体の34%程度と言われいます(平成23年度全国母子世帯等調査結果報告) つまり、子供が生まれた直後に離婚するんです。

 

[僕は、個人的には、人生には、いろんな選択肢があっていいと思っていて、独身も結婚も離婚も、産むも産まないも、どれが良いとは思いません。] ただ、身近な人が何人か、結婚・出産するので、お祝いをかねて書かせてください。

 

子供が生まれる出産までは、夫婦でいろいろ準備し、考えるけれど、「出産後のことまではあんまり考えられない」という人が多いのではないでしょうか? 出産が大変すぎて、生まれた後のことは「なんとかなる」と思ってしまうのは、仕方のないことかもしれません。

 

子供が2歳半になる今でも、僕も全然、ヘタレすぎて、まともに子育ても、家族のこともできていませんが、もし、この本を読まなければ、子育てに関わることも今より少なく、もっと迷惑をかけていたと思います。ぜひみんなに読んでほしい。もし、余裕があるなら、子供いない人にも読んでほしい。

 

 

 

#出産 #産後 #産後クライシス #イクメン

【セミナーでお絵描き】地域おこし協力隊セミナー

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今回の西塔企画の地域おこし協力隊実践セミナー(基本編)は、はるばる広島からスキルフルな協力隊が来てくださり、濃密な学びの時間を過ごせました。

そして、梯 愛依子さんにその場で描いて頂いたグラフィックハーベスティング!感謝です。

さて、次回は、いよいよ事例研究編(参考にしたい事例と学び方)。6月の終わりにでも。

【 地域共創カレッジ2017 第3回 ノート 】システム思考とビジョン

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 写真:2年前、シアトルのiLEAPのオフィスから見た夕日

 

今日は枝廣淳子さんのビジョン・システム思考のお話です。実は「地域経済を取り戻す」というテーマで、次の本を出版される計画もあるとか。今日も簡単なノートをとりました。

地域共創カレッジ http://tomotsuku.org
幸せ経済社会研究所(枝廣淳子さん) http://ishes.org
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【未来を描く力としてのビジョン】
「明日の海士を作る会」の一員として『海士町版まちひとしごと創生総合戦略』を作る仕事をしましたという話からスタート。

・戦略を考える場では、ワークをしながら、システム思考のループ図を作る作業をしていった。
・自分が何かを変えたい時、一緒に町の未来を創り出したいと思う時、まずは、ビジョン=未来の姿を描くことが大切。
<個人ワーク:あなたは何をどう変えたいか(5分)>
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【ビジョンとは】
・ビジョンとは、ある時点でのありたい姿を描くこと。
・普通は、現状の延長線上の姿に、時代変化を織り込んだものを目標とすることが多い。でもビジョン作りが本領を発揮するのは、現状と決定的に大きなギャップがある時
・大志=使命(自分自身の存在理由)、ビジョン(まだ現実にはない未来の姿、憧憬/ ある時点での具体的な姿) 

<グループワーク:ビジョンはなぜ必要か?>
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【ビジョンの力 (個人/地域)】
・個人の人生のビジョンと、地域の共有ビジョンとを分けて考えることもできる。
・個人のビジョンならば、あえて”作らない”というケースも考えられるだろう。たとえば、フォアキャスティング手法。
・それに、『最初に陸に上がった魚は、人間になることをビジョンとして描いたわけではない』ですよね。その時その時の最適化がこういう結果になることもある。

・でも地域のプロジェクトならば、共有ビジョンは必須。「思い描けないことは、実現できない」とよく言われる。ビジョンには強い力がある。
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★ビジョンの持つ力
①クリエイティブテンション
想像的緊張が働く。人は簡単に目標を引き下げてしまいがち。つまり、やりたいことを、今できることに、近づけてしまうことが多い。ビジョンを明文化することで、そこに緊張が生まれる。

②自分を進ませる原動力
忙しかったり、疲れたりする中で、それでも続けるための、北極星を持つことができる。

③ブレない軸
プロジェクトの途中で、別な物事(仕事)のオファーがきてしまうと、フラフラとそれを始めてしまいがち。ブレないようにする、雑音を遮断するための判断基準としてのビジョン。

・良いビジョンは、希望を与え、リスクをとる勇気を付けることができ、新しい行動を促すことで、変化を作り出す。

・良いビジョンの一例:「1960年代の終わりまでに、人類を月面に送り込む」ジョンFケネディ
例2:半導体の会社のフロン全廃のケース
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【K市の事例】
原発誘致の賛否で二つに割れた街にファシリテーターとして訪れたお話

・この街では、もはや住民同士が原発を会話のネタにすることもできない状態だった。一度、話してしまうと反対派・賛成派が明確になるので、「原発の話はしない」という不文律ができていた。そのため、賛成派も反対派もそれぞれのグループ会合は頻繁にあるのに、お互いが話す機会は全くなかった。

・着任後、まずは、新市長のもと、実行委員会を作り、賛成派と反対派と中間派の代表8人が集まった。初回は、お葬式のよう。「相手の話を聞くことは、負けを認めること」と思い、誰も相手の話を聞かない状態。
・やったのは、原発の話を脇に置いて、「未来に向けて街をどうしたいのか」というビジョンについて話し合うこと。すると、「子供たちが誇りを持って帰ってこられるまち」と意見は一致していた。
・つまり、ビジョンは同じで、その手段として、原発が必要か不要かということだったのだ。
・この話し合いで「各々の意見は変わらないけれど、相手のロジックも理解できる」というところまで行った。相手の話を聞き、一緒にお酒を飲めるようになった。
(以下、オフレコ)
(所感)「ビジョンを作って行動する」ということも大事だけど、ビジョンを一緒に作るというプロセスそのものが、対話を生み、希望を与え、変化を起こす。

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【システム思考入門】
・では、どのようにしてビジョンに近づくのか、どのようにして望ましい状態を作るのか、問題を解決するのか、というときに、システム思考というアプローチが役に立つ。
・例えば、繰り返される企業の不祥事、無くならない残業、個人の問題でも、ダイエットのリバウンド、続かない恋愛など、何度も起こることには、パターンがあると考えられる。
・そのパターンを作り出すのが、構造、その大元の構造を変えようというのが、システム思考。
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【システム思考の知恵】
・人を責めない。自分を責めない。だって、構造が悪いんだから。構造を自分で治しましょう
・「問題解決するつもりが、別の問題を作ってしまう」ということがあるが。これは構造全体が見えないから。(例:奄美大島のハブ増えすぎたので、退治するためにマングースを輸入して放した。でも、マングースは、ハブではなく天然記念物の黒ウサギばかり襲ってしまい、ハブは大繁殖、黒ウサギが絶滅寸前に)
・私たちは、ロジカルシンキング慣れ過ぎていて、切り分けられた「部分」の最適化を目指してしまう(チームや組織の仕事である以上、部分に切り分けて仕事をすることはやむおえない)。でも、部分は全体の中でつながっているので、そのつながりを意識する必要がる。
・そのつながりを可視化し、その時点における自分の(チームの)理解を書き出すものが、ループ図。
ーーーーーーー
【ループ図を描くポイント】
・作業仮説として、現在望ましい姿になっていなておらず、問題が繰り返され定常化しているのは、「問題を悪化させる悪循環があるから」「望ましい好循環がつながっていない」と考えて見る。
・その上で、ループ図を見ながら、問題の近くにあるとは限らない解決策を探してくこと。特にレバレッジポイントを探っていく(事例:黒川温泉の入湯手形)。
・システム思考に、想定外や副作用はない。ただ、全体が見えていないだけ。
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【ループ図を描くステップ】
・同じことが繰り返される時には、冷静に何が起きているか、自分を観察する。訪ねる。
・全体が見えないと、個別のループになるので、可能なら、みんなで集まる。
①紙の真ん中に、一番増やしたいことを書き丸で囲う。名詞で書くこと。
②左側に、①に影響を与える要素を書き出し、矢印でつなぐ。
③右側に、①が影響を与える要素を書き出す。
④どんどんつなぐ
(この辺はちょっと図がないと説明が厳しいですね。)
<個人ワーク・システム思考ループ図の演習>

 

 

 

【Airbnb最新事情と九州民泊】「ホームシェアリングラボ九州」キックオフイベントレポ

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graphic by Aiko KAKEHASHI

Airbnbが立ち上げる「ホームシェアリングラボ九州」キックオフイベントに来てみました。

 

Airbnb最新事情
<世界>191か国で、300万物件が登録。2008年の創業以来、1.5億人が宿泊。Airbnbリオ五輪公式パートナーになり、8万5千人が利用。その時のホストの収入合計は3000万ドル!

<日本>日本での登録物件は5万件以上。平均貸出は89泊/年。ホストの平均Airbnb収入は100万4830円。経済押し上げ効果9200億円。訪日外国人のAirbnbの宿泊は370万人

<今後>旅の包括的体験の提供を目指す。
これまでのホームホストの他に、体験を提供するシティホストも出てきた。トリフ収穫体験や、オリンピック選手に走り方講座、キルビルの剣技指導者に習う剣技講座。

 

Airbnb九州での取り組み
<九州> ①観光・MICE(註釈※)の需要のギャップを埋める必要がある。②福岡市内の宿泊施設2400室で、嵐(5人組の方)がくると、部屋が足りない。③福岡佐賀を覗くと空き家比率は全国平均より高い
Airbnbの年間利用者は、福岡で19.1万人。でも、二番手の大分が0.9万人、三番手の長崎が0.7万人しかない。でもでも実は、福岡も2014年には0.5万人しかなかった。今後ますます伸びていく可能性もあるのではないか。

 

<コミュニティ価値は定住交流>
定住人口一人あたりの年間消費額は124万円/年と言われる。人口が減っていくので、定住人口の確保が難しいので、交流人口でこれを補おうと思うと、外国人観光旅行なら10人分、日本人宿泊観光26人分、日帰り旅行83人分。
つまり、上記のAirbnb九州エリアの経済効果は、9000人の定住人口と同等

 

<前後±12時間の仕掛け作り>
嵐のイベントでくるお客さんは、イベントが終わるとすぐ帰ってしまう。前後の±12時間を宿泊込みで延長させて、地域の交流を提供していきたい。

 

<居住によるベーシックインカム>
家という資産を経営資源化してちゃんと稼いで欲しい。

ということで、
『ホームシェアリングラボ九州』というラボが立ち上げるそうです。
これは、ホームシェアリングを通して、人と地域を自由にする新しいライフスタイルを試行する実験室だそうです。

今後は毎月のギャザリングも
次回は6/18だそうです

 

註釈※MICEとは、
Meeting(会議・研修・セミナー)
Incentive tour(インセンティブ旅行)
Convention / Conference(大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会)
の頭文字をとった造語で、ビジネストラベルの一つの形態。参加者が多いだけでなく、一般の観光旅行に比べ消費額が大きい

 

#Airbnb #Airbnb九州 #民泊

 

【15人の担ぎ手のうち2人は移住者】神幸祭@上毛町東上

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過疎化とは、お神輿が重くなるということ

4年前の前回に比べて、担ぎ手の数が半減!?とうとう交代要員なく1日中神輿を担いで、舞う。

とはいえ、移住者も出てきています。まだまだ維持したい文化ですね。

【質問5 後輩の地域おこし協力隊へアドバイス】

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①<応募先を徹底的に選ぶこと>
正直な話、協力隊活動の成功は、どこの自治体の、どんな枠で採用されたかで、半分は決まります。給与やテーマ、町のイメージだけで、応募先を決めるのは危険です。
大事なのは、担当者の情熱・能力・コミュニュケーション力・相性 (直接会うのは必須です)、企画は3年後の就職/起業を考えたものかどうか、家がすぐに住めて心地よいか、街のキーマンの魅力、最後にその土地に実際に自分が立った時の"直感"ですね。
信頼できる知人友人の紹介/推薦がもっとも確実です。

 

②<働き出したら、文句を言わず動く>
一度働くと決めたら、決して文句を言わず、言われたことをちゃんとやり、成果につなげること。指示をよく聴いて、メモして、報連相を忘れず、指示通りに動くことは、実際はすごく難しく、それだけできれば、3年後の道は開けます。どんな不条理(に思えること)も批判をせず笑顔で対応し、自分を上機嫌にたもちましょう。そういう人の周りに、人があつまり、運が巡ってきます。

※この実践的な話と、自分で仕事づくりをしなくてはいけない人のための話はこちら
https://www.facebook.com/events/1862065144042044/?ti=icl

 

③<文句を言うなら、辞める>
それから、身体を壊すくらいなら、辞める。「自分じゃないといけない」なんて仕事ではありません。辞めればそのポジションがあき、新しい人が雇えます。文句を言いながら働くのは、お互いのためになりません。特に協力隊の場合は、強烈な悪循環になります。
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以上、県庁の方の視察時の返答でした。

【質問3 地域おこし協力隊のやりがいは?】

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「住民のために何ができるかを考え、喜んでもらいたいと思ってました、着任当初は。僕だけじゃなく、多くの協力隊はそう思っているでしょう。でも、間違っていたんです。」
昨日、県庁の方が視察、ヒアリングにいらして、少しお話しさせていただきました。
・・・・・・・・・・
「感謝されたい、評価されたいと思うのは、おかしいですよね。だって、お給料をもらっているわけですから。仕事として、やるべきことをしているにすぎません。地域おこし協力隊である以上、地域おこしは『当たり前のこと』
多少、イレジュラーな業務で、自分で考えるべきこととか、自分で切り開かないといけないこととか、難しいこともあるでしょう。でもそれは覚悟の上できたわけです。
できて当然だし、結果を出して、当然なんです。
(少なくとも、地域の皆さんも役場の職員もそう思っているわけです)
・・・・・・・・・・
僕は、それに気づくことができず、1年くらい、もがいていました。家族の時間も、寝る時間も削って、がむしゃらに働いて、それもにかかわらず、評価されるどころか、いろんなところで怒られたり注意されたり、身体をこわし、すり減っていきました。
・・・・・・・・・・
みんな好き放題言ってきて、あれもこれもできるわけないじゃないか!こんな給料で、やっていられるか!と、協力隊を辞めることもできたと思います(完全に被害妄想でした)。今考えれば、辞めなくてよかったですが(笑)」
・・・・・・・・・・
体調を崩したあと、考え方を変えました。
役場の「地域おこしという業務」を、仕事としてやっていくために。
・・・・・・・・・・
まずは、がむしゃらにやらないこと。
つまり、指示してくらさる方、アドバイスしてくださる方の話をよく聴くことです。がむしゃらになると、周りが見えなくなります。移住者というだけで勝手に自分の方がものを知っていると思い込み、自分が正しいと思うこと(正しさの城)に閉じこもっていきます。
でも、自分を評価するのは他人です。相手が求めていることを、先入観をなくして、全身全霊で聞きました(これが実に難しいです)
・・・・・・・・・・
次に、できることを、ちゃんとすること。
言い換えると、できないことはしない。変えられないことには取り組まない。誰々がこれをしないとか、あの人が協力してくれないという発言をやめて、自分ができることにだけ集中しました。できることというのは、自分がやりたいこと ではありませんよ!。自分に指示され、やるように言われたことを、報連相をしながら、やる。そして、いかに自分が仕事ができないかを思い知りました(笑)
・・・・・・・・・・
最後に、基本をたいせつに暮らすこと
夜になったら寝て、朝になったら起きて、家族と一緒にご飯を食べる。散歩をして、地域の人とも、仕事としてではなく、住民の一員としていつも話し、教えてもらい、野菜をもらい、助けてもらう。
そう、僕らは地域に助けてもらわないと、生きてすらいけない存在だと気がつきました。
・・・・・・・・・・
つまり、感謝するのは僕らの方なんです。住まわせていただいてありがとうございます、と。
協力してもらうのは、僕らの方なんです。ここで暮らしていくために。
・・・・・・・・・・
そうして、3年が過ぎ、独立後の1年が過ぎました。今、僕の協力隊としてのやりがいがなんだったかと聞かれればこう答えます。

「この里山集落で、この町で、一緒に暮らしていく仲間が少しずつ増えてきたことです。僕の協力隊としての仕事は移住交流促進でしたから。
多くの人に出会えたことが宝です。森重さん、山下さん、若岡さん、小林さん、高橋さん、中西夫妻、梯さん、ゆっち、小柳さん、村上さん、山口さん、町谷さん、宮城さん、江副さん、坂田さん、霍野さん、円入さん…あげたらキリがないです。
・・・・・・・・・・
そして、少しは稼げるようになってきたこと。
家族と一緒に居られることが嬉しいです。
・・・・・・・・・・
と、まぁ、【質問3 地域おこし協力隊のやりがい は?】という県庁の方からの事前質問への長い長い答えを用意していたのですが、実際に話したことといえば、「リノベーション後の空き家等の有休不動産を経営資本とするビジネスに、公的資金を活用する際の注意点」みたいな話でした。
・・・・・・・・・・
【西塔企画】5/23地域おこし協力隊 超実践セミナー(基本編/仕事づくり編)
https://www.facebook.com/events/1862065144042044/

【 地域共創カレッジ2017 第1回 ノート 】

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今晩が、6ヶ月間のスクールの初回でした
第1期の受講生もかけつけ、最初から温度感があり、楽しい自己紹介からスタート。以下、簡単なノートです。
http://tomotsuku.org

<導入>
・都会と田舎 共創関係モデルをつくり、 地域課題解決へ 道筋を描く「理論と実践 学び場」

・昨年のカレッジ第1期のテーマは、地域と都市の人々が「一緒に見ていける未来とは何か」を考えてみることから始まりました(田舎から都市への一方通行のオーダーとかではなくてね)
・第1期では、地域と都市のメンバーが共創する入口くらいまではいけたと思う。
・まずは都市側の参加者が共創型の視点=複眼的を持ち、共創実感を得ることから始めたい
・第2期は、多様な人が一緒のプロジェクトを回していけるようになるための第一ステップだと思っている。今後は地域ごとにこういう場を持ちたいという目論見もある

<都市と地方の共創関係モデルケースを作りたい>
人口が増えることを前提とした社会から、減少社会に入るにあたって。
以下スライドの引用です。
ーーーーーーーー
日本が、歴史上初めて人口が減っていく時代に突入しました。
人口が増加することを前提に作られてきた様々な社会システムが機能しなくなり、 これからの未来に不安を抱えている人も多いと思われます。
まだ都市部においては、人口が減っていくという実感が湧きにくいかもしれません。 しかし、日本中 地域で、すでに人口減少が進み、 産業 衰退、学校の廃校化、空き家廃屋の問題、コミュニティ維持活動の低下、などさまざまな形になって現れています。
近い将来、この人口減少の波は、都市部の生活にも大きく影響していきます。
今から、私たちができることは何か?
ーーーーーーーー
「すでに人口減少社会を迎え、 未来に挑戦する地域のソーシャルアントレプレナーたち」 と、
「これから人口減少社会に直面していく『未来の担い手』として、都市で腕を磨いているビジネスパーソンたち」 とを繋ぎ、
新たな社会システムが求められる未来に向けた
「都市と地方 共創関係」 モデルケースを増やしていくこと

これを目的に、 地域共創カレッジを開講することにいたしました。
ーーーーーーーー
引用終わり
アントレプレナーと講師陣>
西粟倉、海士、上勝、神山、女川の豪華すぎてヨダレが出るレベルのアントレプレナーの紹介
・HeadsとHeartとHandsの話とそれを支える超豪華講師陣の紹介

<私たちが描く都市の地域の生態系>
・地域側のプレーヤー同士をつなぐ「地域のコーディネーター」が現れだした。
・次に必要となるのは都市側のプレーヤー(顧客)同士をつなぐ都市側のコーディネーター
・さらには双方のコーディネーターをつなぐ「都市地域間コーディネーター」の存在
・その辺を創っていくのが共創カレッジの目指すところ(スライド写真)

<共創実感を醸成すること>
・地域共創カレッジのゴールは、共創実感を醸成すること
・リーダーとメンバーが同じ「見たい未来」を描けているか
・共創実感のない状態はギスギス空間

<カレッジのステージ設計>
地域課題⇄共創実感⇄自分のテーマ
ステージ1 (都市側に住んでいる自分が)想像できる範囲の中で、自分なりの未来を描く(仮説)
ステージ2 地域側の理屈を複眼的に知る’(共創仮説)
ステージ3 双方の視点から見えるものを大切に、小さく試した結果から学ぶ
そうして、自分たちなりの共創プロジェクトを生み出してみたい

<オンライングループワーク>
問い:共創していくために乗り越えるのが難しいポイント3つとは
海士町/神山/長野/上毛のオンラインチームでは、地域間共創を想定。
① 地域間共創するための地域側の人材の確保
②メンバー全員が遠隔コミュニケーションツールに習熟すること
③経験値の違い(とそこからくる言葉の違い)をすり合わせること

<所感>
・Zoomのシステムは使いやすいですが、
 システムを使う僕ら人間の習熟が必要。
・やっぱり協力隊の方が数名いてフムフム
・初回は、オンラインの方が盛り上がった気がするw

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第1モジュール『仲間づくりと全体把握』 1/7
5月10日(水) 自己紹介、講座目的、参加動機の共有
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#地域共創カレッジ  #地域共創カレッジ2017 #第2期地域共創カレッジ

 

【ニッチすぎる!?地域おこし協力隊、人材募集の忘備録】

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新年度になり、地域おこし協力隊の人材募集の相談が増えてきました。一般的な自治体の募集スタンスは2通りです。

①「職員が自力で地域おこし協力隊活用の企画を作り(起案して)、募集原稿を書き、自治体HPとJOINで募集。あとは、合同募集イベントに行く」
②「職員だけでは人材が集まりそうにないので、予算をとって、(大手)媒体や民間会社にまるっと委託。」

どっちがいいでしょうか?

前者は、担当職員の熱意が伝わってくることも多いです。でも企画の組み立てや磨き方、見せ方、情報拡散に難がありそうです。初めての業務ですからある程度は仕方ありません。後者は、一見、行政の不得意の見極めができていて良さそうですが、丸投げとまでは言わなくても、職員の手を離れてしまったの企画には、魂は宿りにくいというのが、正直な感想です。

自治体職員さん向けの研修でもよくお話しするのですが、肝は、”企画そのもの”です。募集業務というと、Howの部分ばかり議論され、どんなメディアに載せ、どうカッコよく魅せるかを考えがちで、よく「〇〇に委託を出して、〇〇に掲載すれば、間違いないですよね?」という聞かれ方をされます。
でも、応募者が本当に見ているのは、WhatとWhyの部分です。具体的にどんな仕事で、誰と、何を、いつまでに、どうするのか。そして、その動機付けは適切か。当然、ふさわしい待遇なのかも見られます。

その全体が、「地域おこし協力隊の企画」であり、そこが練られて初めて、見せ方や情報拡散の適切な方法が決まります。
見せ方や情報拡散は民間のプロが得意ですが、WhatとWhyを考えることは当人にしかできません(逆に、言葉化するのは当人には難しいこともあります)

そう、企画なんです。
この段階が、たいていの場合は、甘いと思います。考えがつめきれていない。職員だけで考えても、外部コンサルやメディアだけで考えても構造的に困難があります。

僕が提案させてもらっているのは、募集前の『2人3脚での企画づくり』です。
「まるっと投げたい」という行政に十分にご理解と時間をいただいて上で、担当職員と僕で、じっくりと企画を考えてます。たっぷりと聴き、たっぷりと吐き出し、WhatとWhyだけで3日くらい。よそのやり方をインプットするのではなく、今あるものの中から掘り起こしていく作業です。仮説、ペルソナから労働条件の見直し、ードマップ、その上で募集戦略を練ります。

「でも、それは何業務になるんですか?どう委託を出せばいいのかわからないから、難しいと思います」
「では、そこから一緒に考えましょう」

というのが、ほぼ毎回、僕の仕事では起きます。
職員にとっても、住民にとっても、協力隊にとっても、少しでも良い仕事をしたいといつも悩んでいます。

そうそう、本当はそんな協力隊のためのセミナーの宣伝で、書き出したはずなのに、タイムアウトでしたw
【西塔企画】5/23地域おこし協力隊 超実践セミナー(基本編/仕事づくり編)
https://www.facebook.com/events/1862065144042044/

 

【地域おこし協力隊 実践セミナー 5/23】

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4月に大変好評をいただきましたあのセミナーを、5月に追加開催いたします。前回は、福岡県だけでなく、大分、宮崎、佐賀、山口、広島からもご参加いただき、満席でお断りした方も。すみませんでした!!
https://www.facebook.com/events/1862065144042044/?notif_t=plan_user_associated&notif_id=1493885995613448
内容は【基本編】と【仕事づくり編】の2部構成
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【基本編】は、行政職員とのコミュニケーションの基本、企画の通し方、非公務員のための決裁文書理解、3年後につなげる協力隊活動の組立(予算)、そして最も大切で、誰も言わない”あれ”について(午前)
【仕事づくり編】は、そもそも「仕事をつくる」って何?から始まり、僕自身の苦しみから生まれた5つの処方箋(明日からすぐに実践できる!)+1つの思考法についてのワークです(午後)
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ノウハウ本やレポートに書いてあるような一般論の話ではなく、総務省のセミナーとも一味違う、僕自身の失敗経験と100人以上の現役協力隊・OB・OGへのヒアリングを元に作っている内容です。

もちろん、地域おこし協力隊の状況は地域によって異なりますから、万能の特効薬ではありませんが、「このままでいいのかな?」という漠然とした不安には、かなり効く実践的な話です。

そして、いつもご要望の多い個人面談も、希望者向けに4枠だけ準備しました(こっそり)。こちらの方が"よく効く"ので、本当は参加者の全員とやりたいのですが4枠が限界でした(汗)

詳細はこちら
https://www.facebook.com/events/1862065144042044/?notif_t=plan_user_associated&notif_id=1493885995613448

【できる範囲で、できることをする】(宮本常一)

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僕も含めて、多くの人が「変えられないこと」「自分にはどうしようもないこと」で悩み、愚痴り、立ち止まっている気がします。もう、さっさと諦めて、自分にできることをしましょうよ。

「諦める」とは、明らかに見極めること。前向きに見極めて、自分の変えられる範囲で、できることを精一杯していきましょうという提案です。
たぶん、世界はどこかで繋がっているから、自分が今できることを積み重ねる先に、変えれなかった何かに影響を及ぼすこともあるかもしれません

民俗学者宮本常一先生の言葉が刺さりました。
「一番後ろを歩け。地獄を行け。
人と同じことをするな人よりも、後ろを歩くことで、また人より厳しい状況の中を歩くことで、人が見過ごしていることをかき集め、問題にしていないことを掘り起こし、それを整理して答えを見つける努力を知ることが大切だ」と。

僕らの仕事は、もしかするとそういうものなのかもしれないな。

【協力隊向け、超実践セミナーの振り返り】

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4/20に協力隊向けのオープンセミナーをさせていただきました。直前告知で、しかも有料であったにも関わらず、多くの方にご参加いただき、ありがたいことです。福岡県だけでなく、大分、宮崎、佐賀、山口、広島からも来てくださったとか!(早い方は4:30出発だったそうです!!!)今回の内容は『基本編』と『仕事づくり編』でした。

協力隊向けの研修は総務省も県も民間でも、たくさん行われていますね。僕はワークショップがちょっと苦手なので、そんな人向けの『セミナー形式 +α 』な構成にしています。本やレポートに書いてあるような一般論の話ではなく、僕自身の失敗経験と100人以上の現役協力隊ヒアリングを元に作っている資料です。

もちろん、地域おこし協力隊の状況は地域によって異なりますから、万能の特効薬はありません。しかしながら、知っていればプラスになるコツや、避けられるリスクもあります。
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午前の【基本編】は、行政職員とのコミュニケーションの基本、企画の通し方、非公務員のための決裁文書理解、3年後につなげる協力隊活動(予算)、そして敵を作らないことの大切さについて。

午後の【仕事づくり編】は、そもそも「仕事をつくる」って何?から始まり、僕自身のその苦しみから生まれた5つの処方箋(お金・健康・学び方/専門・自分で考える方法・信頼と運)という明日から使える話+1つの思考法についてワークをしました。

今回は、午前2時間、午後2時間、会場とやりとりしながら、笑いも交えつつ、がっつりとお話しさせてもらいました。感想シート(アンケート結果)を読むと、僕の想いが伝わったようで、密かにガッツポーズです(笑)
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実は、応用編として事例研究(外への視点)とメンタルヘルス(内への視点)も作成中です。それもお勧めではあるのですが、やはり、セミナー形式には限界がありますね。おひとりずつじっくりをお話しを聴き、一緒に未来を考えることできる面談形式が大切かなと思っています。そういうご相談にも乗らせていただきます。
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さて、次回の基本編&仕事編のセミナーは、5月22日の週のどこかでやろうかな、と思っています。興味のある方はご連絡ください。