上毛町の西塔ですが、

福岡県の山奥で、地域おこし協力隊や移住、地域ビジネス、人材育成に関する企画、講師、コンサルティングをしています。

【質問3 地域おこし協力隊のやりがいは?】

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「住民のために何ができるかを考え、喜んでもらいたいと思ってました、着任当初は。僕だけじゃなく、多くの協力隊はそう思っているでしょう。でも、間違っていたんです。」
昨日、県庁の方が視察、ヒアリングにいらして、少しお話しさせていただきました。
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「感謝されたい、評価されたいと思うのは、おかしいですよね。だって、お給料をもらっているわけですから。仕事として、やるべきことをしているにすぎません。地域おこし協力隊である以上、地域おこしは『当たり前のこと』
多少、イレジュラーな業務で、自分で考えるべきこととか、自分で切り開かないといけないこととか、難しいこともあるでしょう。でもそれは覚悟の上できたわけです。
できて当然だし、結果を出して、当然なんです。
(少なくとも、地域の皆さんも役場の職員もそう思っているわけです)
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僕は、それに気づくことができず、1年くらい、もがいていました。家族の時間も、寝る時間も削って、がむしゃらに働いて、それもにかかわらず、評価されるどころか、いろんなところで怒られたり注意されたり、身体をこわし、すり減っていきました。
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みんな好き放題言ってきて、あれもこれもできるわけないじゃないか!こんな給料で、やっていられるか!と、協力隊を辞めることもできたと思います(完全に被害妄想でした)。今考えれば、辞めなくてよかったですが(笑)」
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体調を崩したあと、考え方を変えました。
役場の「地域おこしという業務」を、仕事としてやっていくために。
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まずは、がむしゃらにやらないこと。
つまり、指示してくらさる方、アドバイスしてくださる方の話をよく聴くことです。がむしゃらになると、周りが見えなくなります。移住者というだけで勝手に自分の方がものを知っていると思い込み、自分が正しいと思うこと(正しさの城)に閉じこもっていきます。
でも、自分を評価するのは他人です。相手が求めていることを、先入観をなくして、全身全霊で聞きました(これが実に難しいです)
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次に、できることを、ちゃんとすること。
言い換えると、できないことはしない。変えられないことには取り組まない。誰々がこれをしないとか、あの人が協力してくれないという発言をやめて、自分ができることにだけ集中しました。できることというのは、自分がやりたいこと ではありませんよ!。自分に指示され、やるように言われたことを、報連相をしながら、やる。そして、いかに自分が仕事ができないかを思い知りました(笑)
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最後に、基本をたいせつに暮らすこと
夜になったら寝て、朝になったら起きて、家族と一緒にご飯を食べる。散歩をして、地域の人とも、仕事としてではなく、住民の一員としていつも話し、教えてもらい、野菜をもらい、助けてもらう。
そう、僕らは地域に助けてもらわないと、生きてすらいけない存在だと気がつきました。
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つまり、感謝するのは僕らの方なんです。住まわせていただいてありがとうございます、と。
協力してもらうのは、僕らの方なんです。ここで暮らしていくために。
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そうして、3年が過ぎ、独立後の1年が過ぎました。今、僕の協力隊としてのやりがいがなんだったかと聞かれればこう答えます。

「この里山集落で、この町で、一緒に暮らしていく仲間が少しずつ増えてきたことです。僕の協力隊としての仕事は移住交流促進でしたから。
多くの人に出会えたことが宝です。森重さん、山下さん、若岡さん、小林さん、高橋さん、中西夫妻、梯さん、ゆっち、小柳さん、村上さん、山口さん、町谷さん、宮城さん、江副さん、坂田さん、霍野さん、円入さん…あげたらキリがないです。
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そして、少しは稼げるようになってきたこと。
家族と一緒に居られることが嬉しいです。
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と、まぁ、【質問3 地域おこし協力隊のやりがい は?】という県庁の方からの事前質問への長い長い答えを用意していたのですが、実際に話したことといえば、「リノベーション後の空き家等の有休不動産を経営資本とするビジネスに、公的資金を活用する際の注意点」みたいな話でした。
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【西塔企画】5/23地域おこし協力隊 超実践セミナー(基本編/仕事づくり編)
https://www.facebook.com/events/1862065144042044/